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理学療法士の履歴書の書き方|経験年数別の志望動機・自己PR例文付き

理学療法士の履歴書の書き方|経験年数別の志望動機・自己PR例文付き

理学療法士として転職を考え、いざ履歴書を書き始めたものの「免許はどう書くのが正解?」「志望動機が思いつかない」と手が止まった経験はないでしょうか。理学療法士の国家試験合格者は年間1万人を超え、人気の職場ほど書類選考の段階で差がつきます。この記事では、転職経験のある理学療法士へのヒアリングをもとに、採用担当者が見ているポイントから志望動機・自己PRの具体的な例文、書類選考で落ちやすいNG例まで、すぐに使える情報をまとめました。

理学療法士の転職について総合的に知りたい方は「理学療法士の転職ガイド」をご覧ください。


理学療法士の履歴書で採用担当者が見ている3つのポイント

理学療法士の履歴書で採用担当者が最も注目するのは、免許・資格欄の正確な記載、志望動機の具体性、自己PRの説得力の3点です。 この3項目の出来が書類選考の合否を分けることは少なくありません。

厚生労働省の第61回理学療法士国家試験(2026年)では12,436人が受験し、11,156人が合格しました(合格率89.7%)。有資格者が年々増加する中で、人気の回復期病院やスポーツ整形クリニックには応募が集中します。

厚生労働科学研究費補助金による「理学療法士・作業療法士の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」によると、理学療法士の転職経験は0回が63.3%、1回が23.1%という結果が出ています。つまり、約3〜4割の理学療法士がキャリアの中で転職を経験しており、履歴書を書く機会は一度きりではありません。

免許・資格欄は「正式名称+登録日」が鉄則

採用担当者がまず確認するのは、理学療法士免許の正確な記載です。略称や誤った日付は、それだけで「基本的なことができない人」という印象を与えかねません。

志望動機は「なぜこの職場か」の具体性で差がつく

佐藤さん(仮名・20代後半の男性PT)は急性期病院からスポーツ整形クリニックへの転職時、面接で「なぜうちのクリニックなのか」と問われたといいます。応募先の特徴を事前に調べ、「院長がスポーツドクターとして活動しており、プロアスリートのリハビリにも携われる環境に魅力を感じた」という具体的な理由を伝えたことが採用の決め手になりました(セラピストドットコム編集部調べ)。志望動機の具体性は、履歴書の段階ですでに評価されています。

自己PRは「強みを1つ」に絞ったエピソードが刺さる

自己PRで陥りがちなのが、「コミュニケーション力があります」「何でもできます」といった抽象的なアピール。採用担当者は「この人が入職したらどんな場面で活躍するか」を具体的にイメージしたいと考えています。強みを1つに絞り、数字やエピソードで裏付けることが重要です。


免許・資格欄の正しい書き方

理学療法士免許は「理学療法士免許 取得」と正式名称で記載し、日付は国家試験の合格日ではなく免許証に記載された登録日を記入します。 登録番号の記載は必須ではないものの、添えておくと信頼性が高まります。

理学療法士免許の正しい記載例

免許・資格
令和○年 ○月  理学療法士免許 取得(登録番号 第○○○○号)

よくある間違いとして、以下の3つに注意が必要です。

  • 「PT免許」と略称で書く → 正式名称「理学療法士免許」で記載する
  • 国家試験の合格日を書く → 免許証に記載された登録日を書く(合格日と登録日は異なる場合がある)
  • 「理学療法士 資格」と書く → 理学療法士は「免許」であり「資格」ではない。正しくは「取得」を使う

認定・専門PT、呼吸療法認定士などの書き方

理学療法士免許以外の資格は、取得年月の古い順に記載します。

資格の種類記載例備考
認定理学療法士認定理学療法士(運動器)取得日本理学療法士協会の認定制度。専門分野を括弧書きで明記
専門理学療法士専門理学療法士(神経)取得同上
3学会合同呼吸療法認定士3学会合同呼吸療法認定士 取得正式名称で記載。略称「呼吸認定」は使わない
福祉住環境コーディネーター福祉住環境コーディネーター検定試験 2級 合格検定試験は「合格」と書く
普通自動車運転免許普通自動車第一種運転免許 取得訪問リハビリ応募時は必須

取得見込みの資格がある場合は「令和○年 ○月 認定理学療法士(脳卒中)取得見込み」と記載できます。自己研鑽に積極的な姿勢のアピールになりますが、取得見通しが不確実なら記載しない方が無難です。

訪問リハ応募なら運転免許を上位に書く

応募先が求める資格を優先的に記載すると、採用担当者の目に留まりやすくなります。訪問リハビリテーションの求人に応募する場合、普通自動車運転免許は理学療法士免許の次に記載しましょう。


【経験年数別】志望動機の書き方と例文4選

志望動機は「なぜ転職するのか」「なぜこの職場なのか」「自分がどう貢献できるか」の3点を軸に、200〜300字でまとめるのが効果的です。 抽象的な「リハビリに興味があるから」では、採用担当者に「他の施設でもいいのでは」と思われてしまいます。

志望動機を書く3ステップ

  1. なぜ転職するのか: 現状の課題や今後のキャリアビジョンを簡潔に述べる
  2. なぜこの職場なのか: 応募先の特徴・強みと自分の目標の接点を具体的に示す
  3. 自分がどう貢献できるか: これまでの臨床経験をどう活かすかを述べる

この3ステップは、面接での深掘りにも対応できる構造になっています。履歴書の志望動機をそのまま面接で展開できるため、一貫性のあるアピールが可能です。

例文1: 急性期→スポーツ整形クリニックへの転職(経験5年)

佐藤さん(仮名・20代後半の男性PT)は、総合病院の急性期病棟で5年間、整形外科・脳血管疾患の患者のリハビリテーションに携わりました。もともと興味のあったスポーツ整形の分野に特化したいと考え、転職を決意。面接では「なぜうちのクリニックなのか」と聞かれたといいます(セラピストドットコム編集部調べ)。

急性期病院で5年間、整形外科・脳血管疾患の患者様のリハビリテーションに携わってまいりました。幅広い疾患を経験する中で、以前から関心のあったスポーツ整形分野に専門性を高めたいという想いが強くなりました。貴クリニックは院長がスポーツドクターとしてご活躍されており、プロアスリートのリハビリにも携われる環境と伺い、深く共感いたしました。急性期で培ったリスク管理の知識と早期離床の経験を活かし、スポーツ復帰に向けた質の高いリハビリテーションの提供に貢献してまいります。

ポイント: 「スポーツ整形に興味がある」だけでなく、応募先の院長の専門性に触れることで「この職場でなければならない理由」を示しています。

例文2: 回復期→訪問リハビリへの転職(経験10年・育児両立)

鈴木さん(仮名・30代前半の女性PT)は、回復期リハビリテーション病院で10年間勤務し主任まで務めました。育休復帰後、子どもの急な発熱で休むたびに同僚へ負担をかける状況に心苦しさを感じ、自分のペースで働ける訪問リハビリへの転職を選んだといいます(セラピストドットコム編集部調べ)。

回復期リハビリテーション病院で10年間勤務し、主任として後輩育成やカンファレンス運営にも携わってまいりました。育児との両立を図る中で、退院後の生活環境で直接リハビリテーションを提供する訪問リハビリに強い関心を持つようになりました。貴事業所は子育て中のスタッフが多く在籍し、直行直帰が可能な体制と伺い、長く働き続けられる環境だと感じております。回復期で培った退院支援の経験と、住環境整備の知識を活かして貢献いたします。

ポイント: 「育児のため」という理由を「訪問リハビリへの関心」とセットで書くことで、前向きな転職動機に仕上げています。

例文3: クリニック→デイケアへの転職(経験2年・環境改善)

田中さん(仮名・20代前半の女性PT)は、前職の整形外科クリニックで人間関係に悩み退職。転職活動中は「次もブラックだったらどうしよう」という不安があったものの、施設見学でスタッフの温かい雰囲気に安心感を覚え、デイケアへの転職を決めたといいます(セラピストドットコム編集部調べ)。

整形外科クリニックで2年間、運動器疾患を中心に外来リハビリテーションに携わってまいりました。臨床経験を通じて、高齢者の生活機能の維持・向上を長期的にサポートする生活期リハビリテーションに興味を持つようになりました。貴施設は利用者様一人ひとりのペースに合わせた個別プログラムに力を入れていると伺い、自分が目指すリハビリテーションの形に近いと感じました。クリニックで培った運動療法の知識を活かし、利用者様の在宅生活の質の向上に貢献してまいります。

ポイント: 前職の退職理由がネガティブな場合でも、志望動機ではポジティブな理由に転換して書くのが基本です。「人間関係が悪かった」ではなく「生活期リハに興味を持った」という成長志向でまとめています。

例文4: 経験7年以上・マネジメント経験をアピール

総合病院のリハビリテーション科で7年間、運動器疾患を中心に年間約300名の患者様の治療に携わってまいりました。入職5年目からは主任として理学療法士チームのリーダーを務め、新人教育プログラムの体系化や算定単位数の可視化に取り組みました。貴院はリハビリテーション部門の体制強化を進めていると伺い、臨床スキルとマネジメント経験の両面で貢献できると考え、志望いたしました。

志望動機のNG表現チェックリスト

志望動機を書き終えたら、以下に該当する表現がないか確認しましょう。

NG表現問題点改善の方向
「給料が高いから」待遇面だけの動機は志望度が低い印象「キャリアアップの環境が整っている」に転換
「前の職場が合わなかった」ネガティブな退職理由は避ける「新たな分野に挑戦したい」に転換
「貴院なら何でも学べそう」受け身で具体性に欠ける「○○の領域で専門性を高めたい」に転換
「リハビリに興味がある」PT全員に当てはまる内容応募先の特徴に触れ、具体的な理由を書く
「どこでもいいと思っていた」志望度が極めて低い印象「貴院の○○に魅力を感じた」に転換

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自己PRの書き方と例文3選

自己PRは「臨床経験で培った強み」を1つに絞り、具体的なエピソードと数字を交えて200〜300字で書くと、採用担当者に伝わりやすくなります。 「何でもできます」よりも「この分野で成果を出した」という一点突破のほうが、入職後の活躍イメージが湧きます。

PREP法の4ステップ

自己PRは「PREP法」で構成すると、論理的で説得力のある文章になります。

  1. P(Point: 結論): 自分の強みを一言で述べる
  2. R(Reason: 理由): その強みがある理由を説明する
  3. E(Example: 具体例): 実際のエピソードや数字で裏付ける
  4. P(Point: 再結論): 強みを応募先でどう活かすかで締める

例文1: コミュニケーション力(回復期・カンファレンス経験)

私の強みは、患者様やご家族との信頼関係を築くコミュニケーション力です。回復期病院で4年間、担当患者様やご家族との退院前カンファレンスを毎月実施し、退院後の不安を丁寧にヒアリングしてまいりました。看護師や社会福祉士との多職種連携でも、日々の情報共有を欠かさず行い、スムーズな退院支援を実現しています。貴院でもこのコミュニケーション力を活かし、チーム医療の中で患者様に寄り添ったリハビリテーションを提供いたします。

例文2: 専門的な知識・技術(呼吸器リハ・認定資格)

私の強みは、呼吸器リハビリテーションの専門知識と臨床経験です。急性期病院のICU・呼吸器病棟で3年間、人工呼吸器装着中の患者様の早期離床や呼吸理学療法に取り組みました。3学会合同呼吸療法認定士の資格も取得し、院内勉強会の企画・運営も担当しています。この専門性を貴院で発揮し、チーム医療の一員として質の高いリハビリテーションを提供してまいります。

例文3: マネジメント力(主任経験・業務改善)

私の強みは、チームをまとめるマネジメント力です。前職では入職5年目からリハビリテーション科の主任を務め、理学療法士8名のチームリーダーとして新人教育プログラムの体系化に取り組みました。業務の標準化マニュアルを作成した結果、新人スタッフの定着率が向上しました。また、算定単位数の可視化と目標管理の仕組みを導入し、部門運営の効率化にも貢献しています。貴院でもこの経験を活かし、組織力の向上に貢献してまいります。

経験年数別アピールポイント一覧

経験年数アピールすべき内容具体例
1〜3年目基本的な臨床スキル、学ぶ姿勢、素直さ「月例の症例検討会に毎回参加」「先輩PTの指導のもと年間○名を担当」
4〜6年目専門分野の深掘り、後輩指導の経験「認定理学療法士を取得」「実習生指導を2年連続で担当」
7〜10年目マネジメント経験、チームへの貢献「主任として○名のチームを統括」「業務改善プロジェクトを主導」
10年以上組織運営、地域貢献、教育活動「リハ科長として部門経営に参画」「地域ケア会議への参画」

学歴・職歴欄の書き方

学歴は高等学校卒業から記載し、職歴は全ての勤務先を時系列で正確に記入するのが基本ルールです。 理学療法士の場合、養成校の学部・学科名と配属部署の記載が特に大切です。

学歴は高等学校卒業から。養成校の学部・学科名は省略しない

学歴
令和○年 3月  ○○県立○○高等学校 卒業
令和○年 4月  ○○大学 保健医療学部 理学療法学科 入学
令和○年 3月  ○○大学 保健医療学部 理学療法学科 卒業
  • 学校名は正式名称で記入する(「高校」ではなく「高等学校」)
  • 学部・学科名まで省略しない — 理学療法士養成校であることが明確に分かるようにする
  • 中途退学の場合は「中途退学」と記載し、理由を簡潔に添える

職歴は「入職」「退職」を使い、配属部署・担当領域も記載する

理学療法士の職歴で特有なのは、「入社」「退社」ではなく「入職」「退職」を使う点です。配属部署や担当領域を書くと、採用担当者があなたの臨床経験をすぐに把握できます。

職歴
令和○年 4月  医療法人○○会 ○○病院 入職(リハビリテーション科 配属)
              整形外科疾患を中心に外来・入院患者のリハビリテーションを担当
令和○年 3月  一身上の都合により退職
令和○年 4月  社会福祉法人○○ 介護老人保健施設○○ 入職
              通所リハビリテーション配属。在宅復帰に向けた生活期リハを担当
              現在に至る
  • 法人格(医療法人、社会福祉法人など)を含めた正式名称で書く
  • 退職理由は「一身上の都合により退職」か「契約期間満了のため退職」で簡潔にまとめる
  • 現職は「現在に至る」と記載する

空白期間がある場合の対処法

育児・介護・体調回復などで職歴に空白期間がある場合、履歴書に詳細を書く必要はありませんが、面接で説明できるよう準備は必要です。

田中さん(仮名・20代前半の女性PT)は、前職を退職後1か月ほど心身を休めてから転職活動を再開しました。面接では「前職を短期間で辞めた理由」を聞かれたものの、「休養期間を経て、長期的にリハビリに携わりたいという意欲が再び湧いた」と前向きに伝えたといいます(セラピストドットコム編集部調べ)。

「無職の期間は本当に辛かったですが、しっかり休んで自分を見つめ直せたのは良かったです。今の職場は人間関係が良くて、PTとしての自信を少しずつ取り戻せています。」

自己PR欄で「休職中も○○の勉強を続けていた」「○○のセミナーに参加した」など、ポジティブな取り組みに触れるのも効果的な方法です。


本人希望欄・証明写真・提出方法

本人希望欄は「貴院(貴施設)の規定に従います」が基本です。 勤務形態や配属先に希望がある場合に限り、簡潔に記載しましょう。

本人希望欄は「貴院の規定に従います」が基本

特に条件がなければ以下が定型です。

貴院(貴施設)の規定に従います。

記載してよいのは以下のようなケースに限られます。

  • 「家庭の事情により、日勤帯のみの勤務を希望いたします」
  • 「回復期病棟でのリハビリテーション業務を希望いたします」
  • 「令和○年○月より入職可能です」

給与や休日の希望はこの欄に書かないのがマナーです。待遇面の交渉は面接で行います。

証明写真の撮影ルール

理学療法士は患者と接する職業のため、清潔感と信頼感が伝わる写真が大切です。

  • 撮影時期: 3か月以内のもの
  • 背景: 白または淡いブルー
  • 服装: スーツまたはジャケット着用
  • 表情: 口角をやや上げた自然な表情
  • サイズ: 縦4cm × 横3cm

スピード写真でも可能ですが、写真館でプロに撮影してもらうと仕上がりの差が出ます。

郵送・持参・メール提出の注意点

提出方法日付の書き方注意点
郵送投函日を記入送付状(添え状)を同封。クリアファイルに入れて封筒へ。「履歴書在中」と赤字で記載
持参面接当日の日付クリアファイルに入れて持参。封筒の裏面に自分の住所・氏名を記入
メール・Web送信日を記入PDF形式で送付。ファイル名に氏名を含める(例: 「履歴書_山田太郎.pdf」)

よくあるNG例と改善ポイント

書類選考で落とされる履歴書には共通パターンがあります。 「志望動機が抽象的」「誤字脱字がある」「空欄が多い」の3つが最も多いNG例です。内容以前に基本的なマナーが守られていない履歴書で不採用になるケースは少なくありません。

NG例と改善ポイント一覧

NG例問題点改善ポイント
志望動機が「リハビリに興味があるため」のみ抽象的すぎて熱意が伝わらない応募先の特徴に触れ、具体的な理由を書く
資格欄に「PT免許」と略称で記載正式名称で書くのが基本ルール「理学療法士免許 取得」と正式名称で記載
職歴に法人名を省略法人格の省略はマナー違反「医療法人○○会 ○○病院」と正式名称で
写真が私服・スナップ写真社会人としてのマナーに欠けるスーツ着用で3か月以内に撮影した証明写真を使用
修正液で修正した跡がある丁寧さに欠ける印象書き損じたら新しい用紙に書き直す
空欄が多い意欲が低い印象を与える全ての項目を埋める。書くことがなければ「特になし」
西暦と和暦が混在統一感がなく読みにくい履歴書全体で和暦か西暦のどちらかに統一
退職理由に前職への不満を記載ネガティブな印象を与える「キャリアアップのため」など前向きな表現に

「貴院」と「御院」の使い分け

書面では「貴院」「貴施設」「貴事業所」を使い、面接で口頭で述べる場合は「御院」「御施設」「御事業所」に切り替えます。履歴書は書面なので「貴院」が正解です。

介護施設に応募する場合の使い分けも確認しておきましょう。

応募先書面(履歴書)口頭(面接)
病院貴院御院
クリニック貴院 / 貴クリニック御院
介護施設貴施設御施設
訪問看護ステーション貴事業所御事業所

提出前の最終チェックリスト

履歴書を完成させたら、提出前に以下を確認してください。

基本事項のチェック:

  1. 日付は提出日(郵送なら投函日、持参なら面接日)になっているか
  2. 和暦・西暦が全体で統一されているか
  3. 誤字・脱字はないか(特に応募先の正式名称)
  4. 空欄はないか
  5. 写真は3か月以内のものか

内容面のチェック:

  1. 学校名・法人名・施設名は正式名称で書いているか
  2. 理学療法士免許は「理学療法士免許 取得」と正しく書いているか
  3. 志望動機は応募先に合わせた内容になっているか(使い回しになっていないか)
  4. 自己PRに具体的なエピソードや数字が含まれているか
  5. 「貴院」「貴施設」など敬称は正しいか

可能であれば、家族や同僚など第三者にも目を通してもらうと、自分では気づけないミスが見つかることがあります。


履歴書と職務経歴書の使い分け

履歴書は「基本情報と志望動機を伝える書類」、職務経歴書は「これまでの業務内容と実績を詳しく伝える書類」です。 経験年数が3年以上ある方は、両方を提出することで書類選考の通過率が高まる傾向があります。

役割の違い

項目履歴書職務経歴書
主な目的基本情報・人柄の確認スキル・実績の詳細確認
フォーマット定型(JIS規格など)自由形式
文量の目安A4またはB5 1〜2枚A4 1〜2枚
記載する内容氏名、学歴、職歴、資格、志望動機業務内容、実績、スキル、自己PR
写真必要不要
重視されるポイント基本的なマナー、志望動機の明確さ即戦力としての能力

職務経歴書に書くべき理学療法士固有の項目

職務経歴書には、履歴書では書ききれない以下の情報を記載します。

  • 担当疾患・領域: 整形外科、脳血管、呼吸器、小児など
  • 担当患者数: 1日の平均担当患者数や年間の担当件数
  • 使用した評価・手技: ROM測定、MMT、歩行分析、ボバース概念、PNFなど
  • チーム医療での役割: カンファレンスの運営、退院支援計画の立案
  • 後輩育成・教育活動: 新人教育プログラムの作成、臨床実習生の指導
  • 研究・学会発表: 発表テーマ、学会名
  • 業務改善への取り組み: マニュアル作成、業務効率化の提案

応募先から「履歴書のみ」と指定がある場合は職務経歴書は不要ですが、指定がない場合や「履歴書等」と記載されている場合は、両方を提出するのがおすすめです。

面接対策の詳細は「理学療法士の面接対策」、転職先の選び方は「理学療法士の転職先7選 」もあわせてご覧ください。


まとめ

理学療法士の履歴書作成で押さえるべきポイントを振り返ります。

  1. 免許・資格欄は「理学療法士免許 取得」と正式名称で記載し、日付は免許証の登録日に合わせる
  2. 志望動機は「なぜ転職するのか」「なぜこの職場なのか」「どう貢献できるか」の3点を200〜300字でまとめる
  3. 自己PRは強みを1つに絞り、PREP法で具体的なエピソードと数字で裏付ける
  4. 職歴は医療法人名・施設名を正式名称で記載し、「入職」「退職」の表現を使う
  5. 提出前にはチェックリストで確認し、第三者にも読んでもらう

履歴書は、採用担当者があなたに初めて出会う接点です。丁寧に作成して、転職活動の第一歩を踏み出しましょう。


セラピストドットコムは、理学療法士の「学び」と「キャリア」を応援するプラットフォームです。 履歴書の準備が整ったら、次のキャリアステップに向けた情報収集にもぜひご活用ください。

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著者: セラピストドットコム編集部


FAQ

Q1. 理学療法士の履歴書で最も重要な項目は何ですか?

免許・資格欄、志望動機、自己PRの3項目が最も重要です。 免許・資格欄で理学療法士免許を正式名称(「理学療法士免許 取得」)で記載することは大前提であり、志望動機では「なぜその職場を選んだのか」を具体的に示すことが採用担当者の評価を左右します。自己PRでは強みを1つに絞り、エピソードと数字で裏付けましょう。

Q2. 理学療法士免許は履歴書にどう書けばいいですか?

「理学療法士免許 取得」と正式名称で記載し、日付は免許証に記載された登録日を記入します。 「PT免許」などの略称は使いません。国家試験の合格日と免許の登録日は異なる場合があるため、必ず免許証を確認してから記入しましょう。登録番号を添えるとより丁寧です。

Q3. 志望動機はどう書けば好印象を与えられますか?

「なぜ転職するのか」「なぜこの職場なのか」「自分がどう貢献できるか」の3点を盛り込み、200〜300字でまとめるのが効果的です。 応募先のホームページやパンフレットで特徴を事前に調べ、その強みと自分の目標の接点を具体的に書くことが大切です。「リハビリに興味がある」のような抽象的な表現は避けましょう。

Q4. 転職回数が多い場合、履歴書にはどう書けばいいですか?

全ての職歴を正直に記載し、各職場で得た経験やスキルを前向きに表現することが大切です。 職歴を省略すると経歴詐称になる可能性があるため、短期間の勤務も含めて正確に記載しましょう。自己PR欄で「さまざまな現場を経験したことで幅広い対応力が身についた」など、転職回数をポジティブに活かす伝え方を準備しておくと効果的です。

Q5. 手書きとPC作成、どちらがいいですか?

応募先から指定がなければ、PC作成でも問題ありません。 医療機関や介護施設でもPC作成の履歴書を受け付けるところが増えています。ただし、手書き指定がある場合は必ず手書きで作成してください。PC作成の場合でも、署名欄を手書きにすると丁寧な印象につながります。手書きの場合は黒のボールペンまたは万年筆を使い、修正液・修正テープは使わないのがルールです。

Q6. 履歴書と職務経歴書の違いは何ですか?

履歴書は基本情報と志望動機を伝える書類で、職務経歴書はこれまでの業務内容・実績を詳しく伝える書類です。 履歴書は定型フォーマットに沿って記入しますが、職務経歴書は自由形式で、担当疾患・患者数・使用した手技・学会発表歴などを具体的に記載できます。経験年数が3年以上ある方は両方を提出するのがおすすめです。

Q7. 履歴書のフォーマットはどれを選ぶべきですか?

転職の場合は「転職用履歴書」のフォーマットがおすすめです。 職歴欄が広く、志望動機・自己PR欄も充実しているため、臨床経験や専門領域をアピールしやすい構成になっています。応募先から指定フォーマットがある場合はそちらを使用してください。JIS規格の履歴書は新卒や初めての転職に向いています。


最終更新日:2026年4月3日

著者情報

セラピストドットコム編集部

京都大学大学院医学研究科で博士号を取得した理学療法士を代表とする株式会社バックテックが運営しています。社員には理学療法士や保健師といった医療専門職が多く在籍しています。医学的根拠に基づいたエビデンス・臨床経験を活かし、セラピストや医療職の皆様に、正確で信頼性の高い情報を提供しています。

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